公開後の運営Backup・復元
バックアップ
バックアップとは、ホームページの内容を別にコピーしておき、問題が起きたときにその時点まで戻すための安全装置です。
帳簿をもう1冊つけて、金庫にしまっておくようなものです。
もう少し詳しく
うっかり削除した記事、ハッキング、サーバーのトラブルがあっても、バックアップがあれば元に戻せます。
どれくらいの頻度で行うかは、内容がどれくらいの頻度で変わるかによります。ほとんど変わらない紹介型のサイトなら変更のたびに、予約や記事が毎日増えていくなら、もっと頻繁に残します。
バックアップはホームページとは別の場所に保管する必要があります。同じサーバーにしかないと、サーバーのトラブル時にバックアップも一緒に消えてしまいます。実際に復元できるかをときどき確認することも大切です。
ホームページのバックアップには何を含めるべき?
ホームページのバックアップには、ファイルだけでなくデータベースと設定まで含める必要があります。画面を作るファイルだけを残しておいても、予約・会員・注文・投稿のように毎日増えていく情報は元に戻せません。
よく見落とされるのが設定です。ドメインの接続記録(DNS)、リダイレクトのルール、お問い合わせメールの設定は普段は目に見えませんが、消えてしまうと、ホームページは開いてもメールが届かなかったり、古いアドレスからのリンクが切れたりします。
独自に開発したホームページなら、ソースコードはふつうGitHubのようなコード保管庫に別途残っています。それでも、データベースとお客様がアップした写真はその保管庫にはないので、別にバックアップする必要があります。
表は横にスワイプして見られます
| 項目 | 例 | 抜けると起きること |
|---|---|---|
| ファイル | ソースコード・デザイン・設定ファイル | 画面を作り直す必要があります |
| データベース | 予約・会員・注文・投稿 | 積み重ねた記録が消えます |
| アップした素材 | 写真・メニュー表・添付ファイル | 文章はあるのに写真が空になります |
| 接続設定 | DNSレコード・リダイレクト・メール設定 | メールが届かず、古いリンクが切れます |
| アカウント一覧 | ドメイン・ホスティング・管理者アカウントがどこにあるか | 復旧する人がどこから始めればいいかわかりません |
3-2-1バックアップルールとは?
3-2-1ルールとは、コピーを3つ持ち、2種類の異なる保存方法に分けて保管し、そのうち1つは別の場所に置くという、広く使われているバックアップの原則です。法律で定められたルールではありませんが、1回の事故ですべてのコピーを失わないための、わかりやすい基準です。
小さなお店のホームページなら、「現在のサーバーにある元データ+ホスティング会社の自動バックアップ+別のクラウドストレージのコピー」くらいでそろえられます。ポイントは、最後のコピーがサーバーとは別の会社、別のアカウントにあることです。
ランサムウェアのようにファイルをロックしてしまう攻撃は、接続されているストレージまで一緒にロックすることがあります。そのため、普段はホームページとつながっていないコピーをひとつ持っておくと安全です。
コピーを置いたアカウントも別に守る必要があります。ホームページの管理者アカウントとバックアップ用アカウントが同じパスワードだと、片方が破られたときにコピーまで一緒に消されることがあります。バックアップ用アカウントには別のパスワードと2段階認証を使ってください。
バックアップはどのくらいの頻度で、どのくらいの期間保管すべき?
バックアップの頻度は、「問題が起きたとき、何日分までなら失っても大丈夫か」で決めます。月に1〜2回文章を変える紹介型なら変更のたびに、予約が毎日入るなら少なくとも1日単位で残しておくと、失う記録が減ります。
保管期間も大切です。ハッキングはすぐには気づけないことが多いので、最新のバックアップが1つしかないと、すでに汚染された時点に戻してしまうおそれがあります。数日前、数週間前のように、複数の時点をあわせて残しておきましょう。
バックアップにお客様の名前・連絡先が含まれているなら、そのバックアップも個人情報です。暗号化して保管し、見られる人を絞り、個人情報処理方針に書いた保管期間が過ぎたらバックアップからも削除する必要があります。
頻度とあわせて、「いつ」実行するかも決めます。お客様の少ない深夜に自動で実行されるようにしておけば、ホームページが遅くならず、うっかり忘れることもありません。
バックアップが実際に復元できるか確認するには?
バックアップは、実際に戻してみてはじめて使えるかどうかがわかります。「バックアップ完了」の通知だけを信じていて、いざ必要な日にファイルが壊れていたり一部が抜けていたりすることに気づくケースはよくあります。
制作会社に任せているなら、復元テストをご自身でする必要はありませんが、最後に復元をテストした日付は聞くことができます。すぐに答えが返ってこないなら、一度テストしてほしいと依頼してみてください。
- 01バックアップ一覧で、最新の日付が予定どおり残っているか確認します。
- 02バックアップのサイズを前回と比べます。急に大きく減っていたら、一部が抜けているかもしれません。
- 03運用中のホームページではなく、テスト用の環境にバックアップを戻してみます。
- 04トップページ・写真・投稿・予約記録がすべて表示されるか確認します。
- 05戻すのにかかった時間を記録しておきます。実際の事故のとき、どれくらい待つ必要があるかがわかります。
- 06結果と次回の確認日を書いておき、四半期に1回程度繰り返します。
バックアップを任せるとき、何を確認すべき?
いちばんよくある失敗は、「ホスティング会社がやってくれているだろう」と思って確認しないことです。料金プランによってバックアップの頻度、保管期間、復元費用がすべて違うので、直接聞いて答えを書き留めておくのがおすすめです。
解約するときにバックアップを受け取れるかも必ず確認してください。会社を変えた瞬間、その会社のサーバーにしかなかったバックアップは一緒に消えてしまうことがあります。
「どれくらい早く戻せるか」も一緒に聞いておきましょう。バックアップがあっても戻すのに何日もかかるなら、その間は予約・注文を受けられません。緊急の障害時の対応時間と復元にかかる時間を事前に知っておけば、実際の事故のときに慌てずに済みます。
- どのくらいの頻度でバックアップし、何時点分まで保管しますか?
- バックアップはホームページのサーバーとは別の場所にありますか?
- データベースとアップした写真も一緒にバックアップしますか?
- 戻す必要があるとき、どこに依頼し、どれくらいかかり、費用は発生しますか?
- バックアップファイルのパスワードやアクセス権限は誰が持っていますか?
- 契約を終えるとき、最後のバックアップを引き渡してもらえますか?
小さなお店で、バックアップが実際に必要になるのはどんなとき?
いちばんよくあるのは人為的なミスです。スタッフが管理画面でメニューを整理していて過去のお知らせをまるごと消してしまったときや、アップデート後に画面が崩れたときも、バックアップがあればすぐに直前の状態に戻せます。
予約を受けるホームページなら、サーバーに問題が起きた日には、その日に入った予約一覧がいちばん重要です。最後のバックアップ以降に入った予約は元に戻せないので、予約通知のSMSやメールもあわせて残しておけば、抜けた部分を埋められます。
オンライン決済を受けているなら、注文・決済の記録は決済代行会社(PG)の管理画面にも残ります。ホームページのデータが消えても、その記録で注文を照合できるので、決済代行会社の管理者アカウントもアカウント一覧に必ず入れておいてください。
ISSYMOの保守管理のサブスクリプションでは、毎月セキュリティアップデートとあわせてバックアップを残します。予約・注文のように記録が毎日増えるホームページなら、打ち合わせでバックアップの頻度を別途確認してください。
たとえば
- スタッフが管理画面でギャラリーの写真を丸ごと削除してしまったものの、前日のバックアップで元に戻せた工房。
これだけは確認してください
- バックアップを誰が、どれくらいの頻度で行うか
- バックアップがホームページとは別の場所に保管されているか
- 復元が必要なときに誰に連絡するか
うちのお店には?
すべてのホームページに必要です。
ISSYMOでは
保守管理のサブスクリプションでは、毎月セキュリティアップデートとあわせてバックアップを残します。問題が起きた場合は、バックアップした時点まで戻せます。
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参考にした資料
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